論理的思考の出来ぬ人間

 幸せなら手をたたこう♪♪
 パンパン♪♪

 日本人なら誰でも知っているでしょう、このメロディー、そしてこの儀式。だれしも幼稚園でやらさせられたに違いありません。しかし、まったく意味不明です。どうして幸せだからといって手をたたかなきゃならないのか、サッパリ分かりません。幼稚園の先生に「なんで幸せだと手をたたかなきゃいけないのー?」と聞いても「いーの、まーくん、ちゃんとたたくのよ!たたけばいいのよ!たたきなさい!たたけ、このガキ!」とか言われるだけで、ちゃんと答えてくれません。なぜ幸せであることが、手をたたくことにつながるのか、論理のカケラさえありません。それでも「たたくのよ!」といわれている内、幸せだと、手をたたくのが正しいことのように思えてくるから不思議です。そしてこのメロディーが流れるだけでとっさに体が動いてしまうのです。パンパンと。

 大人になるにつれ、わたしたちも成長します。成長すると、たたくのは手じゃなくて頭や耳や背中や太もも、うなじや尻、乳じゃいけないのか。あるいは、たたくのではなく、撫でたり、押したり、突いたり、揉んだり、なめたり、なめ回したりしちゃいけないのか。いいのではないか。幸せでなくて不幸せだったり、欲求不満だったり、ムラムラした場合ににそうしちゃいけないのか、いいのではないか。もしかしたらそうするべきではないのか。そういった疑問が沸いてきても仕方がありません。いや、そういう考えが沸くのが至極当然のような気さえしてきます。
 実際、こういった考えが沸いた人はたくさんいるようです。たとえば横山ノック氏。政治家になったとたん、頭の中にこんなメロディーが流れてしまったんでしょう。

 そして体がとっさに動いてしまったのでしょう。

 ムラムラしたら乳ももう♪♪
 モミモミ♪♪
 ムラムラしたら太ももまさぐろう♪♪
 モミモミ♪♪

 ほかにもこんな人はいっぱいいますね。メロディー流れちゃった人。クリントンとか。

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