国立科学博物館でノーベル賞です

 2002年5月17日、上野公園内の国立科学博物館で開かれていた「ノーベル賞100周年記念展」にいってきました。上野の国立博物館に行くのは多分もう10年ぶりくらいで、なんだかみょうな懐かしさをおぼえたのでした。なつかしさを覚えるほど記憶にないのですがね。でも何となく記憶があった気もしてきました。ってどっちなんだよ、って感じですが。

 なぜ行ったかというと、例によってそれはそれはクソヒマで、学校でクソをしたんですが、それでも更に暇で、他にやることも無かったので、とりあえず上野にでも行ってみるか、って感じで、一人で上野まで行ったのがはじまりです。上野いっても更にやることがなかったので、とりえあず上野駅でクソしたんですが、それでもまだ暇で、じゃあ上野公園中でも入ってみるかって感じになって、上野公園をふらふらしてたら、「ノーベル賞100周年記念展」という看板があって、なんとなく面白そうだし、じゃ見てみるか、って言うくらいの不純な動機しかありません。てゆうか純な動機ってどんなのですか?

 「ノーベル賞100周年記念展」の展示は新館の地下三階と二階で行われており、それほど規模のおおきいものではありませんでした。まず、いったのがトイレ。そこでクソをしました。つぎに、地下三階に行きました。この階の展示はノーベル賞の説明に終始、という感じでした。「何年にこう、何年にこう、それで何年にこう」みたいな感じで、いまいちインパクトに欠け、おもしろさに欠けました。所要時間は二〇分程度。ここまではダメな感じです。

 次に地下二階。ここの階のメインは二つある映像シアターで、両方の箱形シアター(全部で10数人座れるくらいの二列の席がある)ではそれぞれ「創造性を生む環境」と「個人の創造性」というフィルムが流されていました。どちらもスゲー興味深くて、全部見たかったのですが、閉館時刻が刻一刻と迫っていたために見ることが出来ませんでした。残念です。つくづく残念です。

 「創造性を生む環境」の方は20分くらい見てみたのですが、どれもとてもおもしろいフィルムでした。研究所のマニアックなひとたちの話だとか「研究しか頭にない人たち」の話だとかのフィルムです。全部見たかったけど時間がなかったのです。いや、マジで残念です。

 客層は(といってもあまり周りを見ていなかったので良く覚えてないのですが)、中高年が7〜8割。若者が2〜3割といったところで、若者のほとんどはカップル。カップルでない若者はどこか異様な雰囲気をたたえていたような気がしました。目が血走ってたり、髪がボサボサだったり、異次元空間に飛んでいそうなヤツらばかりでした。自分もそうだったのだろうか、それを考えると大変ヘコみますが。まあいいや。

 時間がなかったので「ノーベル賞100周年記念展」と新館地下一階の恐竜の展示をちょっとみた程度でした。「恐竜ってでかいなぁ。スゲーでかいなぁ。ウォー」とバカみたいに標本骨格を見上げながらあらためて思いました。やっぱりワタシもあやしいヤツに見えていたのではないか、という気がだんだんしてきました。巨大なアンモナイトの化石とかゴキブリの化石とか、なんというか、ここに住みたいと思うくらい面白く、やみつきになりそうでした。ゴキブリって昔からいるってきいたことあるけど、化石まで見せられると説得力あります。

 やっぱり博物館とか美術館とかはいい、あの落ち着いた感じも良いし、なんとなく知的な雰囲気もいい、そうつくづく感じたのでした。

 なんたって420円で一日中たのしむことが出来るのだからこれほど安い娯楽施設はないでしょう。安い上に混んでいないし、なんとなく頭が良くなりそうな気がしてくるし、ほんとすばらしいな博物館って、スゲーよ。

 最後に上野公園でクソして帰りました。

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