猛暑の亀有

 亀有駅に降り立ったのは、七月の猛暑も猛暑、猛暑だけにもうしょっとでぶっ倒れるのでは無いかと言うほどの猛暑の日でした。いっときますが、ミスタイプではありません。亀有に行ったことは多分3,4回目だと思うのですが、小さい頃に行ったことがあるだけなので、記憶にありません。というわけで、ほとんど初めての体験であったと言えましょう。

 駅を出てすぐに、駅前にある7階建てくらいのかなり大きめのヨーカドー入りました、というよりも避難しました。それくらいの暑さでした。というかクソ暑いのです。さて、ここのヨーカドー、というかどこのヨーカドーにいっても思うのですが、やはりここのヨーカドーも徹底的にダサく、オシャレな雰囲気など皆無。もう何というか、天然記念物的なダサさです。とにかくこの一貫したダサさは誰でも気軽に入れる、入りやすさにもつながっており、ある意味素晴らしいといえるでしょう。

 さて、イトーヨーカドーで一息ついたところで、駅前に再び出てくると、駅周辺には浴衣姿のわかいピチピチ型の女性を多いことに気が付きました。うーん、そうだ、きょうは墨田の花火大会があるからなんだな、と一人納得しつつ、バス停で待つ、ポニーテールと、鮮やかな青色の浴衣が似合うおねぇーちゃんにしばし見とれていました。なんと風流なんだ素晴らしすぎる、やっぱ浴衣のねぇーちゃんは最高だな、というかやっぱ浴衣にはポニーテールだな、帯の位置明らかに高いのは目をつぶろう、とおもったのでした。

 亀有といったらなんといっても「こち亀」です。というか、もう全国的に常識です。誰がなんと言おうと、柴又といったら「寅さん」、亀有といったら「こち亀」ですね。商店街の店でちゃんと「両さんサブレ」「両さんまんじゅう」とかいうお菓子をうっていました。わたしも買おうか買うまいか、かなり迷ったのですが、やめました。というか悩んで財布を見たら金が無かっただけって話もありますが。

 商店街をあるっていて気が付いたのは、メガネ屋と靴屋がやたらと多かったことです。なんというか、メガネ屋が10メートル四方に3軒くらいあったような気がするのは暑さのせいでしょうか。

 全体的な印象としては、駅に近いほど古い建物が駆逐されて新しい建物が並んでいる感じです。メインの商店街から一歩奥にはいると古い建物が残っていたりして、なかなか味のある店があったりします。というかありそうです。あまりに暑いのであまり動き回っていないのですが、確実に良い店がある、という雰囲気でした。寂れた雰囲気がすばらしく、新しい建物を建てたヤツを憎まずにはいられなくなることでしょう。

 商店街にはいってけっこうすぐの所にペットショップがあるんですが、このペットショップが遊園地のお化け屋敷のような雰囲気で、おどろおどろしいというか、よい子のみんななら確実に泣きます。新しい建物が立ち並ぶなかに突然出現する古びたペットショップは、すげーインパクトで、亀有に行った人間なら誰もが気づくことでしょう。看板がはげていて、さらに前を通るだけで悪臭がするのでみんな避けて通っています。鳥とか魚とかを売っているみたいで、入りたかったのですが、ただでさえ暑苦しくて倒れそうなのに、さらにくさいニオイがあるとなると、シャレでなく店内で倒れてしまいそうなので入るのは止めときました。

 商店街を抜けて左に曲がったところにあったコンビニ(「コミュニティーストア」だったような曖昧な記憶が)でコーヒーを買いました。店員のオバチャンの態度がふてぶてしいというか、人を見くだしたたたい度というか、「115円だよ、サッサと払えよ、このタコ!!つーかテメー涼むために入っただろ、コラァ、それにテメー汗くさいんだよ」とでも言いたげな目つきで見てくるので、ってホントはそこまで悪くは無かったんですが、とにかくわたしは若干ながら不愉快な気分になったのでした。まぁ亀有が悪いわけではないのは確かなのですがね。

 最後に、比較的最近出来たと思われる新しめの「TSUTAYA」でお買い物する。亀有TSUTAYAはカナリ規模が大きめです。一階がDVD販売などと本屋で、地下一階もある模様でした。

 亀有はいいとこです。でも最高気温38度の日にいくのはどうかと思います。というか、途中記憶が抜けているような気さえします。

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