自慢話はお好きですか

 バカな女は男の過去の自慢話に弱い。だいたい過去自慢をするヤツほど小物で、自慢するようなことは一つもないのだが、バカな女は騙されてしまう。あと夢を語るヤツ。夢を語るヤツにもバカな女は弱い。という発言は、女性蔑視にあたるのだろうか。でも、これはわたしの少ない経験上かなり本当であるようにおもう。

 過去自慢が大好きな男がいる。昔つき合った女の数自慢とか、昔スポーツでどうこうして、「今でも続けてたら、まず間違いなくプロだよ」とか、昔バンドやってて、「あのまま続けてたら今頃プロになれてたっぽい」とか。過去の自慢であって、そういうヤツに限って現在は何もしていない。手を怪我して止めたとか、腰を痛めたとか、首にギターのコードが絡まって死にかけてからギターが怖くなったとか、なんだかんだ、ずいぶん調子のいい理由があるもんだと思う。過去の話だからホントかどうかさえ分からないし、だったらなぜ止めたんだ?やってればよかったんじゃないの?止めなければならないような事だったのかよ、と追求したくなる。だけど、わたしは人間ができるから追求しない。いまはどうなの?あなたは今何をしてるの?ときくと黙ってしまうから、そんなことも聞かない。わたしは人間が出来てますから。追求することなどせず、ちゃんとおだててあげるのだ。「へぇースゲー。スゲーよ。あなたってそんなスゴイ人だったのね。」とかいって。そうするとバカはさらにバカになりバカに拍車がかかって、調子に乗って、表彰状とか見たくもない写真とか、聞きたくもない記録だとか、「恥ずかしいなぁ、照れるなぁ」とか言いつつ、だしてくるから面白い。恥ずかしいんだったら言ったり見せたりするなよ。バカはおだてるに限るのだ。

 わたしは自慢話を聞くのが嫌いだ。はっきりいって止めて欲しいともう。普段口数がすくなく、こっちがボケても突っ込んでくれず、「ハハ」とか乾いた笑いを返すのみなのに、自慢話となると人格が変わったように超早口でまくし立てまくり、聞いてないことまで事細かにしゃべり、「いや、たいしたこと無いんだけどね。」とかいうヤツとか。ほんとにぜんぜんたいしたこと無いのに。それはそれは血管が切れそうになるよ。てゆーか、F沢、お前だよ。アホ。テメー、バカだろ?正真正銘のバカだろ?ま、F沢君とはぜんぜん仲が良くないのでいいんですがね。F沢もけっこうもててるっぽいなぁ、そういえば。

 と、ここまで読み返してみると、カナリさんざん書いてきてしまって、あたかもわたしは怖くてイヤな人間のような印象にみえるが、ぜんぜん怖い人間ではありません。自分自身でも自慢話をするときがあるかもしれません。いや、あります。たしかにあります。自慢話をしてしまって後悔することがあります。それに人が自慢話をしていても、それほどイヤなわけではないのです。というか、ホントに感心することのほうが多いのです。それにわたしは自己顕示欲が強く、わがままで、そのうえ自意識過剰なところがあります。だからイヤなやつかもしれん。きょうのワタシはどうにかしていました。すいません。なぜこんなに不安定なんだろ。あぁやだやだ。というか、やっぱりこんなに不満がたまっているのは自分がもてないの理由を、自慢話がしないから、ということにしたいだけなのかもしれません。言い過ぎました。でもF沢はきらいだけどね。

 というわけで今回はわたしがいかに出来た人間であるかという自慢なのでした。

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