わたしとパソコン
 わたしがパソコンを使い始めたのが1996年だから、パソコン歴6年という事になる。当時はウィンドウズ95が発売になったということで、ちょっとしたパソコンブームになり、パソコンが一部のマニアだけの物でなくなりつつあった。とはいえ、現在と比べると格段にマニアックな印象があり、今日のように女性からお年寄りまでパソコン、パソコン、パソコン、パソコン、などという時代ではなかった。当時、友人とパソコンの話をすることはなかった。書店のパソコン書籍フロアは一種マニアックな雰囲気につつまれ、「C」だとか「VB」だとか「UNIX」だとかいうタイトルのついた本を見ていると何となく、羞恥にも似た、後ろめたいような感情を抱き、背中に「あー、あいつマニアだよー。頭んなかパソコンの事しかねーんだよ。一日中パソコンにむかって風呂なんか一週間くらい入ってないんだよ。根暗なんだよ。やだねぇ。ぜってー彼女なんかいんだよなパソコンマニアは。」的な冷たい視線を感じたものであった。しかし、今日では女性向けやお年寄り向けのパソコン書なども出始め、まさに猫も杓子もパソコン、といった趣がある。
 時代は変わり、パソコンの知識がアドバンテージであった時代はおわり、もはや常識と化した。パソコンを使えることは決して一部のものではなくなったのである。と、パソコン雑誌類も広く門戸を開きはじめ、書店で買うときにも何となく恥ずかしい気分をする必要がなくなった。パソコンの普及と同時に雑誌類も「どうせオレたちはマニアですよ。世間には理解されなくたっていいもんね。てゆーか、この楽しみが分からない一般大衆って不幸だよね。てゆーか、一般大衆はバカだからなぁ。みんな分かってないんだよな。」的な閉ざされた、いじけっこ的、学問的雰囲気がなくなりつつあり、「さぁ、みんなで明るく楽しくパソコンしましょ。エクセル、ワードでビジネス、ビジネス。パソコンで効率アップ!」的な健全な実学的方向にむかっている。この事は良いことなのかもしれないが、そこはかとなく寂しい気がするのはわたしがマニアだからでしょうか?そいえば、プログラミングも最近してないなぁ・・・。
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