ニュー・シネマ・パラダイス/Nuovo cinema Paradiso/1988
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ / ジャック・ペラン / アニェーゼ・ナーノ / サルバトーレ・カシオ / マリオ・レオナルディ / ブリジット・フォセー
 
 
 いろいろ賞をとった1989年のイタリア映画。「完全版」をDVDでみた。
 戦後シチリアの村が舞台。村の唯一の娯楽はパラダイス座の映画。主人公のトトは映画に魅せられ、やがて映画技師アルフレードの代わりに映画技師として働くようになる。エレナとの恋など・・・。少年時代から青年時代までのシーンが中心。
 少年期はかなりすばらしいとおもうのだが、青年期になってちょいテンション下がり、最後の映画監督になって帰郷以降のエピソードはかなりつまらん。
 でも最後のフィルムが流れるシーン。あれはいい。が、やっぱり3時間近い上映時間は長すぎる。とくに最後の一時間はかなりながったらしくてつらい。最後の一時間は10分くらいにして全体で2時間ちょいくらいだったらよかったのに・・・。「完全版」でないほうはどうなっているのだろうか・・・。
 出てくる映画をほとんどしらないのはちょっと残念。全部でなくとも半分くらい知っていたら、「あっ、これは〜だ!」とかいう楽しみ方もあったのだろうけれど。
 映像もまあまあ綺麗でよい。ストーリーはそこそこ普通。エンニオ・モリコーネの音楽は有名でたしかに良い音楽なのだけれどずっと流れているのでしつこい感じがしてしまう。
 時代設定が「現在→過去→現在」となる所といい、主人公が成功して帰ってくるところといい、葬式で棺桶を運ぶ場面といい、『初恋のきた道』と似ている。
 この映画がいっぱい賞をとれたのはやっぱり賞をあげる人が映画ずきだから、とおもってしまったのだけれど・・・。ちがうのかな・・・。
 印象に残ったのはアルフレードの言葉と笑顔、そして少年トトとその同級生の笑顔。映画観でセリフを全部覚えていて泣きながらセリフをいってしまうおっさんだ。
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