監督:デヴィッド・リンチ
出演:ジャック・ナンス
はっきりいってストーリーなんてないようなもの。ホラーって解説してあるのもあるがぜんぜん怖くない。可笑しくて笑ってしまう場面の方がおおいくらいだ。
最も印象にのこるのが全編に渡って流れ続けるノイズ。なんか音響派のミュージック・ヴィデオといってもいいような感じさえするほどノイズがながれつづける。
最初の場面、直線の風景と曲線の風景が交互に現れて美しい。よくこんな場所をさがしたもんだと感心してしまう。じゃがいもみたいな奇形の赤ちゃんは本当に生きているみたいでおもしろい。いったいどうやって撮影したのだろうか。
劇場で歌を歌う場面は奇妙な美しさをたたえている。ラストの方の首がとれるシーンとかはジョエル・ピーター・ウィトキンの作品を連想させる。
可笑しい。おかしい。みんなが狂ってる。おかげでこっちまで狂いそうになる。