U-571(U-571/2000)
監督:ジョナサン・モストウ
出演:マシュー・マコノヒー / ビル・パクストン / ハーベイ・カイテル / ジョン・ボン・ジョビ / デビッド・キース / ジェイク・ウェバー / マシュー・セトル / ジャック・ノーズワーシー / トーマス・クレッチマン
 
 
 第二次大戦中、アメリカの潜水艦S‐33はドイツの潜水艦に偽装してU‐571から暗号器エニグマを奪取しようとする・・・。ストーリーは基本的にそれだけだ。
 「潜水艦ものにはずれは無し」という話があるらしい・・・。おまけの映像で監督が「古くさい」ものを作りたいといっているけれでも、実際古典的な戦争活劇ものといった感じだ。
 大半のシーンが潜水艦内の密室の映像で息苦しいかんじがする。その密室の息苦しさとバカーン、ボカーン、カチャカチャ、ギーギーいう音が相まってはりつめる緊迫感はなかなかのものがある。「潜水艦ものにはずれは無し」というのもなんだか納得。
 映画が終わったときには、あぁやっとおわった、ふぅ〜、という感じになった。じっさいの戦争はほんとすさまじいんだろうなぁ、などと脳天気にかんがえてしまった。
 アメリカ人がドイツ人のふりをして潜水艦に乗り込むのだが、白人のアメリカ人がドイツ人のふりをするのはドイツ語さえ上手に話せれば可能であるけれども、日本人のふりをするのは不可能だなぁと思ったりもした。
 あと乗っ取ったドイツの潜水艦がドイツ語で書かれていて操縦方法が分からない・・・なんていうのを見るとやっぱ外国語は勉強しといた方がいいな、などとおもってしまった。
 「現在のアメリカがあるのもこの第二次大戦で勇敢に戦った英雄たちのおかげ」、という考えは多くのアメリカ人が共通してもっているようだがわたしのはそういった良くあるアメリカ人の考え方に共感というか同意というか、しがたい物があるし、おおくの日本人もそうであろうとおもう。そういった面がエンディングの表示を除いてこの映画には露骨にでず、息をのむ緊迫感を楽しめる娯楽作品にしたのは好感が持てる。この映画は音がかなり重要なだけにDVDの5.1chとか映画館で楽しむともっと良かったろうと思ったのだった。
戻る