銀座線ブルース
 道を歩いていました。ふと道ばたに目をやると、奇妙な缶ジュースが落ちています。みたことのないデザインです。わたしはそっと近づいて缶ジュースを持ち上げると妙にかるい。しかもフタがまだ開いていません。
 胸騒ぎを覚えながらフタを開けました。すると中から小さな小さな宇宙人が出てきました。
 「コンニチハ、ぼくは宇宙人だよ。いやー、最近寒いね。ところで渋谷に行きたいんだけど、どういけばいいのかな。」
 「とりあえず、ここからだったら、銀座線に乗ればいいんじゃないですか。」
 「銀座線か。わかった。ありがと。じゃあね。これからクラブで踊るんだ。オールで。バイバイ。」
 宇宙人はスーパーマンスタイルで空を飛んでいきました。
 わたしは一人つぶやきました。
 「銀座線は使わないのか・・・・」
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