ウラジミールからの電話 第四話「命からがら」
携帯電話が鳴った。ウラジミールからの電話だ。
「・・・・ボ・・・・・ス・・・・」
「どうした!」
「・・・・・」
「どうした、ウラジミール、大丈夫か!」
「イ・・・・」
「どうした、胃でも痛いのか?」
「イノ・・・・」
「おい!大丈夫か!」
「・・・・キ」
「イノキってもしかして、アントニオ猪木のことか?」
「イエ・・・ス」
「そうか!イノキがどうした!」
「・・・・ビ・・・・」
「おい、ウラジミールしっかりしろ!」
「ビンタ・・・・」
「もしかして、アントニオ猪木にビンタされたのか?」
「・・・・・・・・・・イエ・・・・・ス・・・・」
「しっかりしろ!ウラジミール!もしかしてアントニオ猪木に気合いを入れてもらって、そんなになってしまったのか!」
「・・・・イ、イエス・・・・いままで・・・・・おせわ・・・に・・・なりました・・・・ゴブゥ・・・・」 「ウラジミール!しっかりしろーーー!」
ウラジミール弱すぎ。
 
つづく
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