社長の決断(3)
社長「いやいやいや、きょうは遅れてごめんチョンマゲ。ぶわははは。」
部長「どうなさったんです?時間に厳しい社長が・・・社長らしくないですよ。」
社長「いやいやいや、飛行機でトラブルがあってな。」
部長「社長!ANAがあったら入りたい、とはまさにこのことですね。」
社長「・・・・」
部長「・・・・」
社長「・・・・。君はわたしをなめてるのかね。これから重大な会議あるというのに。なにを考えているんだ。けしからん!!」
部長「もうしわけありま千円。」
社長「グワハハハ。いやー、胃が飛び出るかと思うくらい面白いよ。さすがだねぇ、君。」
部長「どうもありがとうございます。」
社長「ところで、君。あたらしい畳の製品名は決まったのかね。」
部長「それをこれから会議で決めようと・・・」
社長「おぉ!そーだった、これはうっかり。うっかりはちべいだ。ガハハハ。」
部長「・・・・」
社長「そうだ。良い名前が思いついたんだが、電撃69号、というのはどうだろう。」
部長「うーん。」
社長「ほら、なんか畳の上で燃えたくなるような名前だとは思わないか!!」
部長「えーと、わるくはありませんが・・・」
社長「なんか、不満げだな。君ぃ。ハッキリ意見は言いなさい。わしは意見をハッキリ言わないヤツが一番嫌いだ。」
部長「それではいわささて、いただきます」
社長「なんだ?」
部長「わたしは反対です。」
社長「わしは反対の反対なのだ。ガハハハハ。」
部長「わたしは反対の反対の反対です。」
社長「わしは反対の反対の反対の反対なのだ。ガハハハハ。」
部長「わたしは反対の反対の反対の反対の反対です。」
社長「わしは反対の反対の反対の反対の反対の反対なのだ。ガハハハハ。」
部長「わたしは反対の反対の反対の・・・・・・・
夜中の2時過ぎまで梅の間には社長の笑い声が響いていた。
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